歯の印象は人の印象を支配する
いきなり色あせた売店の華
朝の出勤時、私はいつも駅の売店で新聞を買うことにしています。もうかれこれ15年は続く私の習慣です。ある朝、いつものように新聞を買おうとして、思わずドキリとしてしまいました。店番がいつものおばさんではなく、こんな片田舎の駅の売店にはあまりにも不釣り合いな綺麗なお姉さんに替わっていたのです。なんでこんな綺麗な人がこんなところで店番なんかしてるのだろう、などと瞬間的に考えてしまいました。ところが次の瞬間、彼女が「千円お預かりします」と言葉を発した瞬間になんだかとってもガッカリしてしまいました。歯の状態があまりに酷かったのです。そもそもはさほど歯並びの悪いほうではないのかもしれませんが、虫歯を悪くした上にいい加減な治療を施されたのか、歯の形も悪ければ何か金具のようなものも露骨に見えています。いきなり、彼女が片田舎の駅の売店にしっくりと溶け込む存在に見えてきました。
電車の中で、自らの失礼で差別的ですらある感じ方についてかなり反省しました。反省しつつ、「歯」の印象の大きさに驚きました。ちょうど窓から見える看板に「審美歯科○○ 審美インプラントのご相談ならお任せ下さい」などど書いてあるのが見えて、さっきの彼女がその審美インプラントなる治療を受けたらどれだけ綺麗になるのだろうと想像してしまいました。
